【携帯学習・モバイルアカデミー 講座リスト】
全13科目の概要を、国家試験の出題基準に照らしてお話しましょう
■ 社会福祉原論
社会福祉のスペシャリスト・専門職として、社会福祉にかかわる全般的な基礎知識の学修と、社会福祉観の変遷についての理解を目的とします。
近年、日本の社会福祉は大きくかわりつつあります。とりわけ、社会福祉基礎構造改革によって利用者主体の制度が確立されたことは画期的な出来事であり、これらの動向を踏まえた学習が必要となります。
1.現代社会と社会福祉、 2.社会福祉の対象の把握方法、 3.社会福祉援助の具体的な形態と方法、 4.社会福祉援助活動における専門性と倫理、 5.社会福祉専門職と資格制度、 6.社会福祉関係法制と実施体制および財政の概要、 7.社会福祉をめぐる我が国および諸外国の動向
⇒社会福祉に関する専門用語・知識の確認に留まらず、「社会福祉とは何か」「社会福祉をいかに捉えていくのか」といったことを常に意識しながら勉強してください
■ 社会保障論
保険や手当といった社会保障制度、とくに国民生活に密接に関係する「医療保険」「年金保険制度」「介護保険制度」の、概要・特色、歴史、財政負担と給付の内容、の理解を目的とします。
1.現代社会と社会保障、 2.社会保障制度の体系、 3.社会保障を構成する各制度の目的、対象、給付内容および財源の概要、 4.我が国の年金制度とその具体的内容、 5.我が国の医療保障制度とその具体的内容、 6.我が国の介護保障制度とその具体的内容、 7.我が国の労働保険制度とその具体的内容、 8.公的施策と民間保険、 9.社会保障の実施体制および専門職、 10.我が国の社会保障の課題と動向
⇒毎年、かなり詳細な数値データ類からの出題が見られます。制度の改訂もめまぐるしく、専門的な用語も多い科目ですが、知識を積み上げていけば、確実に習得できる科目でもあります。日々新聞に目を通し、加えて、「保険と年金の動向」「厚生労働白書」等にも、目を通して概要を掴んでおくといいでしょう。
■ 公的扶助論
貧困な状況にある国民への社会的援助制度と捉えることができる公的扶助について、その目的や意義、貧困の概念や、公的扶助の史的展開、生活保護制度の理念や実施状況を学習します。
1.現代社会と公的扶助、 2.低所得対策の概要、 3.生活保護制度の仕組み、 4.生活保護の最近の動向、 5.生活保護および関連分野の組織、専門職およびその連携のあり方、 6.公的扶助における相談援助活動
社会保険などと補完しあっている部分、生活保護についてがポイントとなります。社会保障論と一緒に勉強すると効果的でしょう。
■ 地域福祉論
地域福祉が重視されるようになった社会的背景、地域福祉に関連する国内外の報告書、社会福祉法、社会福祉協議会と地域福祉権利擁護事業、NPO、福祉のまちづくり、といった地域生活と福祉のかかわりについて幅広い視点から考察する科目です。
1.現代社会におけるコミュニティと地域社会、 2.現代社会と地域福祉、 3.地域福祉の構成、 4.地域福祉の推進方法、 5.地域福祉の課題と動向、 6.地域福祉における相談援助活動
⇒地域福祉は、社会福祉の基本理念とされ、試験では、概念・歴史・関連する法律などの基本的知識や近年の動向について多く問われますので、しっかり抑えておきましょう。
また、地域福祉論は、「在宅サービス」に関しては老人福祉論、障害者福祉論、児童福祉論などと、「社会福祉政策の流れや財源」といったことは社会福祉原論、といったふうに他の科目とかぶっているところが多々あります。「地域福祉論を制することは、他の科目をマスターする」ことにつながりますので、しっかり取り組んでください。
■ 心理学
1.人間の心理学的理解、 2.人間の成長・発達と心理援助、 3.生活の場と心理援助、 4.ソーシャルワーカーと心理学、 5.心理検査の考え方と方法、 6.心理療法の考え方と方法
⇒基本的な問題が多いので、モバイルアカデミーの解説をしっかり読み、後日、入門レベルのテキストを参照して、頭の中で内容をイメージできる程度で大丈夫です。近年は、社会福祉援助の実践事例をもとにした問題が多く出題されていますので、実習やボランティアを行う際に、心理学を意識して行動し実践に応用できる知識が身に付けておくと、国家試験でも得点に結びつくことでしょう。
■ 社会学
社会福祉の領域と密接に関連する家庭、地域社会、ジェンダー、都市化、について、社会福祉の対象者と援助のあり方を考えるヒントとなる生きている人間とその生活について学習します。
1.社会変動と社会意識・生活の変化、 2.現代社会と科学技術、 3.現代社会の組織と専門職、 4.現代社会における家族、 5.現代社会における地域社会、 6.現代社会における社会問題
⇒社会学全般から幅広く出題されていますが、基本的な問題がほとんどです。学説史に出てくる主要な理論家とその業績内容は、しっかり把握しておいてください。また、統計を用いた人口の高齢化、人口・世帯の動向、都市の変化などが出題されるので、試験問題の解説をしっかり読んで、特徴を頭に入れておきましょう。
■ 法学
措置から利用制度の移行に伴い、契約をはじめとする法制度の知識が福祉の専門家にとって重要になりつつあります。実務において不可欠な法知識について学習します。
1.社会生活と法、 2.憲法、 3.民法、 4.行政法
⇒上の4つの法分野から幅広く、しかも基本的なことから細かい専門知識まで問うてきます。条文に即した形で出題されることが多いので、試験問題の選択肢の根拠となった法律の条文は、何度も声に出して読んでしっかり覚えましょう。
※モバイルアカデミーでは、法律の条文をそのまま解説に掲載していますので、六法全書が手許になくても勉強できます。
■ 医学一般
社会福祉の主たる利用者である高齢者や障害者は、さまざまな疾患を抱えています。そんな利用者の状態を的確に把握し、医療や保健の専門職と迅速な連携をとるために必要な医学の基礎知識を学びます。
1.人体の構造・機能、 2.一般臨床医学の概要、 3.リハビリテーション医療の概要、 4.現代社会と疾病、 5.公衆衛生の現状、 6.保健医療対策の現状、 7.医事法制と保健・医療機関および専門職
⇒毎年、社会の高齢化、情報社会、ストレスをかかえやすい現代社会を映し出す疾病の理解に関する出題が半数以上を占めています。生活習慣病、難病、障害、精神保健、老人保健に関する分野もおろそかにできません。疾病・障害の理解は介護概論と、保健医療対策は老人福祉論や障害者福祉論と、いっしょに勉強すると効率的です。
■ 老人福祉論
1.高齢社会と高齢者、 2.現代社会と老人、 3.老人の福祉需要の把握方法とその具体的内容、 4.老人福祉に関する法の目的、対象、サービス・給付の体系とその具体的内容、 5.高齢者に対する保健・医療・福祉サービスの現状、 6.民間活動やシルバーサービスの役割と意義およびその現状、 7.老人福祉および関連分野の組織・専門職およびその連携の在り方、 8.高齢者のための地域および住環境の整備と福祉用具、 9.高齢者に対する相談援助活動
⇒人口の高齢化、平均寿命、高齢者の心身の状態と介護の状況、高齢者世帯の経済状況、在宅や施設の福祉サービス、そして、2000年に施行された介護保険に関する知識を中心に出題されます。老人福祉に関する基礎的な知識と最近の動きをしていれば、解答できる問題ばかりです。高齢社会に関しての話題は、日本の大きな社会問題のため、ニュースや新聞でも頻繁に取り上げられます。意識をもって最近の動向をチェックしましょう。
■ 障害者福祉論
1.現代社会と障害および障害者、 2.現代社会と障害者福祉、 3.障害者の福祉需要の把握方法とその具体的内容、 4.障害者福祉に関する法の目的、対象、およびサービスの体系とその具体的内容、 5.民間活動および民間サービスの役割と意義およびその現状、 6.障害者福祉および関連分野の組織・専門職およびその連携の在り方、 7.障害者に対する相談援助
⇒障害概念と障害者の実態に関する出題頻度は高いので、障害者福祉に関する基本原理、目的、創設・改正経緯と連動させて学習をすると効果的です。難問・奇問は少ないので、基本をしっかり固めていれば、得点源にすることができるでしょう。
■ 児童福祉論
1.現代社会と児童、 2.現代社会と児童福祉、 3.児童の福祉需要の把握方法とその具体的内容、 4.児童福祉に関する法の目的、対象、サービスの体系とその具体的内容、 5.児童に対する保健・医療・福祉サービスの現状、 6.民間サービスの役割と意義およびその現状、 7.児童のための地域および住環境の整備と福祉用具、 8.児童福祉および関連分野の組織・専門職およびその連携の在り方、 9.児童に対する相談援助活動
⇒少子化、子育て支援策、保育所制度、母子保健法については、しっかり把握しておきましょう。児童福祉の理念や法の原理にかんする領域は疎かにしないでください。また、最近、児童虐待の報告が増えていますので、その対処の仕方についても理解しておいてください。
■ 社会福祉援助技術
社会福祉学は「実践の科学」といわれるように、単なる理論学習だけで実際の援助活動を行えるものではありません。「社会福祉援助技術」は、理論を活用し役立てるために、援助実践の場に具体化していくための援助技術を学ぶ科目です。
1.社会福祉サービスと援助活動の関係、 2.福祉専門職と専門援助技術の関係、 3.専門援助技術の歴史的展開、 4.社会福祉援助活動の目的・価値・原則および諸過程と共通課題、 5.専門援助技術の体系および内容、 6.社会福祉援助活動の場と専門援助技術、 7.専門援助技術と倫理、 8.専門援助技術の統合化とチームによる対応、 9.専門援助技術をめぐる我が国および諸外国の動向、 10.相談援助活動における援助技術の実態
⇒出題数が30問と他の科目の3倍ある社会福祉援助技術は、中心的科目といっても過言ではありません。ソーシャルワークの歴史上の人物が行った仕事が、どのような歴史の流れの中で行われ、当時の社会においてどのような影響・貢献があったのか、しっかり理解しておきましょう。実際の援助場面において知識をいかに応用するかも問われるので、利用者主体を念頭において、自分ならどうするかを考えながら学習を進めましょう。また、ソーシャルワークの定義や社会調査の種類と方法も、整理して覚えておくことが大切です。
■ 介護概論
利用者の介護状況等の正確な把握やチームワークを成立させるためにも、介護の原則・目標・機能を知っておくことは、直接介護をしない社会福祉士にとっても重要です。利用者の気持ちを尊重することを念頭に置き、基本的な介護技術だけでなく、介護する際の利用者の状態や症状、コミュニケーションの方法なども学習します。
1.介護の目標、機能および範囲、 2.介護技法の基本、 3.介護関係維持のための技法、 4.介護活動の場に特有な問題と技法
⇒介護技法や介護活動の展開に対しては医学一般で身体機能・構造、疾病等について学習しておくと理解が深まります。また、介護保険サービスについても出題されますので、老人福祉や障害者福祉と合わせて勉強しましょう。将来、親・兄弟など身近な人に介護の必要が出てきたとき、どう対処すればいいかを考えながら学習すると、知識に親近感をもつことができ、理解のスピードが早まるでしょう。